女性・未経験者が働きやすい現場環境、何から整えるか
人手不足が続く中、これまで採用の対象として広く意識してこなかった層(女性・未経験者・高齢の方など)にも目を向ける工事店が増えています。ただ、受け入れる環境が整っていないまま募集をかけても、応募や定着にはつながりにくいのが実情です。
この記事の要点
・女性の就業者を受け入れるには、更衣室・トイレなど基本設備の整理が前提になります
・体力面での配慮が必要な作業の割り振りも、事前に検討しておく項目です
・「受け入れます」と言うだけでなく、実際の現場の状態を確認しておくことが大切です
「女性も歓迎します」と求人に書いたものの、実際に応募が来て初めて、更衣室が男性用しかないことに気づいた。そんな慌てた経験をした経営者もいるのではないでしょうか。良かれと思って間口を広げたはずが、準備不足で気まずい思いをさせてしまうのは避けたいところです。
確認しておきたい基本項目
女性や未経験者の採用を検討する際、まず確認しておきたいのが現場の基本設備です。更衣室が男性用しかない、仮設トイレが1つしかなく共用になっている、といった状態のままでは、採用してもすぐに困りごとが出てきます。
・更衣室・休憩スペースが、性別を問わず使える形で確保されているか
・仮設トイレは、必要に応じて複数・男女別で用意できるか。現場の規模によっては、簡易的な工夫でも対応できる場合があります
・体力的な負荷が大きい作業を、どう割り振るかを事前に整理しているか
・現場までの移動手段(送迎の有無など)は誰にとっても無理のない形か
特別な配慮ではなく、基本の環境整備として
こうした設備面の整備は、女性や未経験者に限らず、高齢の職人や体力に不安のある人材にとっても働きやすさにつながります。「特別な配慮」というより、現場の基本的な環境整備として捉える方が進めやすくなります。
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『受け入れます』と言う前に、現場を見ておく
求人票に「女性活躍中」「未経験歓迎」と書くこと自体は簡単ですが、実際の現場が受け入れ体制になっていなければ、入社後にギャップが生まれます。募集をかける前に、現場責任者と一緒に設備・作業の割り振りを一度確認しておくことをおすすめします。
小さく始めても構わない
すべての現場を一度に整える必要はありません。まずは1つの現場から、更衣室やトイレの確保を試してみる。そこでの気づきを、次の現場に活かしていく。小さく始めて改善を重ねる方が、無理なく続けられます。
環境整備にかかる費用も、大掛かりな工事を想定する必要はありません。簡易的な間仕切りやパーテーションなど、既存の仮設トイレ・更衣室を少し工夫するだけで対応できる場合も多くあります。
間口を広げること自体は前向きな判断です。ただ、その判断を活かすには、現場の準備が伴っている必要があります。求人票を書き換える前に、まず現場を一周してみてください。一周する手間を惜しまないことが、後の定着率を大きく左右します。
