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トップ›人手不足・採用›「職人が採れない」の前に、 自社の求人票を読み返す
人手不足・採用 2026.09.22 公開

「職人が採れない」の前に、
自社の求人票を読み返す

求人を出しても反応が薄いと、広告費や掲載先を増やしたくなります。しかし、仕事内容や給与の内訳、入社後の動きが曖昧なままでは、露出だけ増やしても比較材料が不足したままです。まず、掲載中の求人票を集め、求職者が判断できる内容になっているかを順番に確認します。

先に結論

この記事で押さえたいこと

●掲載媒体ごとの求人票を集め、記載の違いや古い条件を洗い出す

●1日の流れ、休み、給与の内訳、最初の1週間、働く相手を具体化する

●求人票管理台帳を作り、担当者、確認時点、承認者、更新履歴を残す

この記事の目次
01

最初に、掲載中の求人票を全部集める

自社サイト、求人媒体、ハローワーク、店頭掲示、SNSなど、現在使っている募集情報を一度並べます。同じ職種でも、給与や休日、勤務地が媒体ごとに違っていないかを確認してください。

現場で確認すること

募集職種と雇用形態が同じか

給与額、手当、試用期間の記載が一致しているか

休日、勤務時間、勤務地が現状と合っているか

募集を終えた求人が残っていないか

問い合わせ先と採用担当者が現在も有効か

最初に直すのは、表現のうまさではなく事実の不一致です。古い求人票は削除または更新し、求職者がどの媒体を見ても同じ条件を確認できる状態にします。

02

法令上の明示項目を先に確認する

2024年4月から、求人時に明示する労働条件として、業務内容と就業場所の変更範囲、有期契約を更新する場合の基準など、追加確認が必要な項目が増えました。該当する項目を空欄のままにせず、自社の運用に沿って整理します。

現場で確認すること

採用直後の業務と、将来変更する可能性がある業務

採用直後の勤務地と、配置変更の可能性がある範囲

有期契約の場合の更新基準と更新上限の有無

固定残業代を設けている場合の対象時間、金額、超過分の扱い

試用期間中に条件が変わる場合の内容

判断する前の注意

必要な記載は雇用形態や募集方法によって異なります。求人票だけで判断せず、採用時に交付する労働条件通知書との整合も確認してください。不明点はハローワーク、都道府県労働局、社会保険労務士などの専門家・関係機関に確認します。

03

求職者が知りたい5つの欄を書き直す

「未経験歓迎」「アットホーム」といった言葉だけでは、入社後の働き方を判断できません。次の5項目を、実際の現場と社内ルールに照らして書きます。

現場で確認すること

1日の流れ:集合場所、朝礼、現場への移動、作業開始・終了、帰社の有無を書く

休み:会社休日、現場都合や天候で休む場合の連絡方法、休日出勤がある場合の扱いを書く

給与の内訳:基本給・日給、実際に支給する手当、控除や固定残業代の有無を分ける

最初の1週間:初日に行う説明、道具や作業着の準備、同行者、任せる作業の範囲を書く

誰と働くか:班の人数、教育担当、質問や報告をする相手を個人情報に配慮して書く

理想の働き方を作って書くのではなく、現在の運用を確認して記載します。現場ごとに違う部分は「現場により異なる」で終わらせず、何が変わる可能性があるかまで示します。

04

給与と休日は根拠資料までさかのぼる

給与欄は、求人票だけを見て直さないことが重要です。賃金台帳、給与規程、雇用契約書のひな型、勤務カレンダーなどと照合し、採用担当者の認識だけで掲載しないようにします。

現場で確認すること

月給・日給のどちらで計算するか

手当の支給条件と、全員に支給されるかどうか

昇給を記載する場合、何を見て判断するか

資格取得費用や道具代を誰が負担するか

休日数の数え方と、振替・代休の運用

評価軸が実際にある場合は、資格、担当できる作業、職長業務などを記載できます。制度がないのに、架空の昇給例やキャリアモデルを作る必要はありません。

05

写真は毎日の働き方が伝わるものを選ぶ

現場、作業着、車両、事務所、道具などの実物写真は、働く環境を判断する材料になります。ただし、撮影用に実態と違う状況を作らず、普段の安全装備と作業手順を守った写真を使います。

現場で確認すること

写っている従業員や関係者の掲載許可を確認する

現場名、図面、車両番号など公開不要の情報を確認する

古い制服や現在使っていない車両の写真を残さない

危険な姿勢や不適切な保護具の写真を掲載しない

06

求人票管理台帳と担当者を決める

求人票は一度直して終わりではありません。表計算ソフトなどで求人票管理台帳を作り、どの情報を誰が確認したかを残します。

現場で確認すること

台帳項目:媒体名、掲載URL、職種、雇用形態、掲載日、最終更新日、確認資料、修正内容

担当者:採用担当が原稿を作り、現場責任者が仕事内容を、経理・労務担当が給与と休日を確認する

承認者:最終的な掲載条件を決められる経営者または責任者を定める

確認時点:新規掲載前、賃金・休日・勤務地の変更時、契約更新時、定期点検時

更新手順:原稿修正、社内確認、承認、各媒体への反映、反映日の記録までを一連にする

担当を兼務する小規模な会社でも、確認資料と確認日を残せば、記憶だけに頼る状態を避けられます。月1回など自社で実行できる点検日を決め、掲載終了済みの求人も確認します。

求人票の確認方法を同業者と整理する

自社だけでは確認項目を決めにくいときは、現場交差点の無料ルームで、求人票の見直し方や社内での回し方を相談できます。

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07

公開後は応募数だけで判断しない

書き直した後は、媒体ごとに閲覧、応募、面接、採用までの状況を記録します。どこで止まっているかによって、見直す場所が変わります。

現場で確認すること

閲覧が少ない:職種名、掲載先、公開状態を確認する

閲覧はあるが応募がない:仕事内容、条件、写真、応募方法を確認する

応募後に面接へ進まない:返信速度、連絡手段、面接日時の決め方を確認する

面接後に辞退される:求人票と面接説明に違いがなかったかを確認する

応募がないという結果だけで媒体の良し悪しを決めず、求人票管理台帳に修正日と反応を残します。一度に全項目を変える場合も、何を変えたか記録しておけば次回の判断材料になります。

08

媒体を増やす前の確認順序

確認する順番は、掲載中の求人票の回収、条件の照合、法令上の明示項目、5つの具体情報、写真、管理台帳、公開後の記録です。求職者が入社後を想像でき、社内でも根拠を説明できる求人票にしてから、掲載先や広告費を検討します。

読み終えたら、今日やること

自社の現状を一つだけ確認する

「「職人が採れない」の前に、自社の求人票を読み返す」について、自社ではどうなっているかを書き出してください。決まっていない点や判断できない点が見つかったら、同業者や専門家へ確認する材料になります。

公開日2026.09.22
執筆・運営現場交差点/株式会社StoneMile
記事の方針一次情報と確認方針を見る

本記事は、現場での経験や公開時点で確認できた情報をもとに整理しています。契約・法令・制度・金額などは会社や時期によって条件が異なるため、実際に判断するときは公式情報や専門家へご自身で確認してください。

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