未経験を採ると決めたら、先に決めておく3つのこと
未経験者を採用すると決めたとき、多くの会社が「まず現場に慣れさせよう」で止まってしまいます。慣れさせる中身を先に決めておくかどうかで、その後の定着が大きく変わります。
この記事の要点
・道具・作業着を誰がいつまでに用意するかを先に決める
・最初の現場は本人の体力・経験に見合っているかを確認する
・半年後にできていてほしいことを、採用前に言語化しておく
「未経験OK」の求人を出すときの気持ちは、半分期待、半分不安ではないでしょうか。育てれば戦力になってくれるはずだという期待と、続くかどうか分からないという不安。この不安の正体は、実は「育て方が決まっていないこと」そのものにあります。
育て方が現場任せになる問題
「未経験OK」の求人を出す会社は多いですが、実際に入った後どう育てるかまで決めている会社は多くありません。育て方が現場任せになると、教える人によって内容がばらつき、本人も何を目指せばいいか分からないまま時間が過ぎてしまいます。
先に決めておきたい3つのこと
・道具・作業着・安全装備は、会社が用意するのか本人が揃えるのか。揃えるとして何を基準にするのか。ここが曖昧だと、初日から本人が困ることになります
・最初に配置する現場は、体力・経験に見合っているか。いきなり難易度の高い現場に入れていないか
・半年後・1年後に、何ができるようになっていてほしいか。到達点を採用前に決めておく
この3つは、面接の場でも話せる内容です。むしろ面接で先に伝えておくことで、応募者側も「自分に務まりそうか」を判断しやすくなります。
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『見て覚えろ』が機能しにくくなっている
かつては現場で見て覚える育成が一般的でしたが、残業時間に上限がある今の働き方では、教える時間そのものが限られています。誰が・いつ・何を教えるかを事前に決めておかないと、教育が特定の一人に偏ったり、教え漏れが起きたりします。
半年後の姿を一緒に描く
採用面接の場で「半年後にはこの作業を一人でできるようになってほしい」と具体的に伝えられると、本人も自分の成長イメージを持ちやすくなります。逆に何も示されないまま働き続けると、自分が成長しているのかどうかさえ分からず、不安だけが募っていきます。
3つを決める作業は、経営者一人で完結させず、実際に現場で教える立場の職人にも意見を聞いておくとよいでしょう。教える側の納得感があるほど、育成計画は実行されやすくなります。
未経験採用は、採用できるかどうかより、採った後にどう育てるかで差がつきます。先に3つを決めておくだけで、教える側の負担も、教わる側の不安も減らせます。期待と不安の比率を、少しでも期待の側に寄せておくための準備です。育て方を決めることは、実は採用そのものより重要な仕事かもしれません。
