中途採用の面接で、即戦力かどうかより先に見るべきこと
経験者を採用するとき、経験年数や保有資格に目が行きがちです。ただ、それだけで判断すると、スキルは十分でも自社のやり方や現場の雰囲気に合わず、早期に辞めてしまうケースがあります。
この記事の要点
・経験・資格だけでなく、これまでどんな規模・体制の現場で働いてきたかを聞くことが大切です
・「なぜ今の会社を辞めるのか」の理由は、自社でも同じことが起きないかを確認する材料になります
・即戦力を求めるあまり、教育・慣れる期間を用意しないと早期離職につながります
「即戦力」という言葉に期待して採用したベテランが、数ヶ月で「思っていたのと違った」と去っていく。技術は申し分なかったはずなのに、なぜという疑問だけが残る。経験者採用ならではの、独特の徒労感です。採用コストや教育の手間を考えると、同じ失敗を繰り返すわけにはいきません。
経験年数の他に確認したいこと
・これまでどんな規模の会社・現場で働いてきたか(大規模現場中心か、小規模の専門工事店中心か)。環境の違いは、想像以上に働き方の感覚に影響します
・一人で判断して進める働き方だったか、指示を受けながら進める働き方だったか
・前職を辞める理由。人間関係か、条件面か、仕事内容か。自社でも同じ要因がないか確認する材料になります
特に、大規模現場での経験が中心だった人が、少人数の専門工事店に移ると、やり方の違いに戸惑うことがあります。逆もまた同様です。経験年数が同じでも、これまでの環境によって「合う・合わない」が分かれることを踏まえて聞いておくと、ミスマッチを減らせます。
中途採用の見極め方、他社の工夫を聞いてみませんか
現場交差点の無料ルームで、採用の実務を共有しています。
即戦力でも、慣れる期間はゼロにならない
経験者だからといって、初日から自社のやり方に100%合わせて動けるわけではありません。段取りの仕方、報告のルール、使っている道具や資材の違いなど、慣れるまでに一定の期間は必要です。即戦力採用のつもりで受け入れ体制を何も用意しないと、経験者ほど「話が違う」と感じて早期に離れてしまうことがあります。
面接の場でこそ本音を引き出す
退職理由を聞くとき、当たり障りのない答えで終わらせてしまうと、本当のミスマッチの原因は見えてきません。「具体的にどんな場面でそう感じたか」まで一歩踏み込んで聞いてみると、自社でも同じことが起きないか、判断材料が増えます。詰問にならないよう、あくまで自然な会話の中で聞き出す工夫が必要です。
可能であれば、採用を決める前に一度現場を見学してもらうことも有効です。写真や言葉での説明だけでは伝わらない雰囲気や忙しさの感覚を、本人が事前に掴めることで、入社後のギャップを減らせます。
経験年数や資格は、あくまで判断材料の一つです。「どんな環境でどう働いてきたか」まで聞いておくことで、書類だけでは見えない相性が見えてきます。
