離職の予兆は、辞める1か月前から出ている
「急に辞めると言われた」というのはよくある悩みですが、実際には辞める前に何らかのサインが出ていることが少なくありません。日々忙しい現場では見過ごされがちなこのサインに、どう気づくかを整理します。
この記事の要点
・遅刻・欠勤の増加、会話の減少など、離職前に見られやすい変化があります
・毎日の現場では気づきにくいため、意識して声をかける仕組みが有効です
・「調子はどうか」を聞くタイミングを、月1回など決めておくと拾いやすくなります
ある日突然「辞めます」と告げられて、頭が真っ白になった経験がある経営者は多いはずです。何がいけなかったのか、思い当たる節を探しても見つからない。ただ、後から振り返ると、実はいくつかの予兆があったことに気づくケースは珍しくありません。
気づきやすいサインの例
突然の退職の申し出は、経営者にとって大きな負担です。ただ、振り返ってみると、遅刻や欠勤が増えていた、朝礼での会話が減っていた、といった変化が事前にあったというケースは珍しくありません。忙しい現場では、こうした変化に気づく余裕がなく、見過ごされがちです。
・遅刻・欠勤・休憩時間の延びなど、勤怠に小さな変化が出る。1回だけなら気にならなくても、繰り返されると意味を持ち始めます
・雑談や質問が減り、必要最低限のやり取りだけになる
・道具の手入れや身なりなど、これまで気にしていたことへの関心が薄れる
小さな変化を見過ごしてしまう理由
一つひとつは些細な変化で、忙しい現場では「たまたま」で片付けられがちです。誰かを疑って観察するわけにもいかず、気づいていても声をかけるタイミングを逃してしまうこともあります。ただ、複数のサインが重なっているときは、一度話を聞いてみる価値があります。
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仕組みとして声をかける機会を作る
「気になったら声をかける」だけでは、忙しさに紛れて後回しになりがちです。月1回でも、現場責任者や経営者が一人ひとりに「最近どうか」を聞く時間を、あらかじめ決めておくと拾いやすくなります。特別な面談制度でなくても、現場の休憩時間に数分話すだけで十分です。
小さなサインを記録しておく
気づいたことをメモに残しておくと、「たまたま」で片付けそうになったときに見返せます。1人だけでは見落としがちな変化も、現場責任者と経営者で情報を共有しておくと、複数の目で気づきやすくなります。特別な仕組みは要りません、簡単なメモで十分です。
「最近元気ないけど大丈夫か」という聞き方だと、身構えられてしまうこともあります。「最近どう、何か困ってることない」くらいの軽さで聞く方が、本音を話してもらいやすくなります。
大事なのは、偶然ではなく仕組みとして機会を作っておくことです。突然の「辞めます」に驚く回数を、少しずつ減らしていくことができます。
