求人を出す前に、自社の「入ってからの1週間」を書き出す
求人の反応は悪くないのに、なぜかすぐ辞めてしまう。そんな悩みを抱える経営者は少なくありません。原因を求人媒体や条件面に求める前に、一度立ち止まって確認してほしいことがあります。「入社した人が、最初の1週間で何を経験するか」です。
この記事の要点
・離職のタイミングを見ると、入社1〜2週間以内が目立つ会社が少なくありません
・原因は募集条件より、入社直後の体験にあることが多い
・書き出すことで抜けている部分が具体的に見えてきます
面接では手応えを感じ、いざ働き始めてもらったのに、1週間もしないうちに連絡が取れなくなる。採用担当者にとって、これほど気持ちが折れる出来事はありません。求人票を何度も見直し、条件を上げてみても、同じことが繰り返されるなら、見るべき場所が違うのかもしれません。
なぜ「入ってすぐ」に辞めてしまうのか
建設業の採用でよく起きているのは、「求人には反応があるのに、なぜか定着しない」という悩みです。離職のタイミングを見てみると、入社1〜2週間以内に辞めているケースが目立つことが少なくありません。条件を見て応募してきた人が、条件とは別の理由で早期に辞めているということです。
書き出してみると見えてくること
具体的には、新しく入った人が最初の1週間で通る流れを、時系列で書き出してみます。
・初日、誰が何を説明するか(会社の全体像・現場のルール・安全教育)
・道具・作業着・保険関係の手続きは、誰がいつまでに準備するか
・最初に配置される現場は、本人の経験・体力に見合っているか
・分からないことがあったとき、誰に何で聞けばいいかが伝わっているか
・1週間の終わりに、誰かが本人の様子を確認するタイミングがあるか
これを書き出してみると、「初日に何をするかは決まっているが、2日目以降は現場任せ」「道具の準備が本人まかせになっている」といった、抜けている部分が見えてきます。本人からすれば、右も左も分からない環境に放り込まれた不安が、想像以上に大きいものです。
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不安を減らすためにできること
① 初日だけでなく2〜3日目の予定も決めておく
初日の説明だけ手厚くして、翌日からは現場任せというケースが多く見られます。少なくとも最初の3日間、誰と何をするかを決めておくだけで、本人の不安は大きく減ります。
② 『聞いていいタイミング』を先に伝えておく
分からないことがあっても、忙しそうな先輩に声をかけていいのか迷う新人は多いです。休憩中や朝礼後など、質問していい時間帯を先に伝えておくだけで、聞きやすさが変わります。
新しい職場に入った人にとって、不安が一番大きいのは最初の数日です。分からないことをその都度確認できる環境か、放置されている感覚があるかで、続けるかどうかの判断が大きく変わります。求人原稿の条件面をどれだけ磨いても、入ってからの数日が整っていなければ、同じ入れ替わりが続くことになります。正解の型をそのまま真似る必要はありません。まずは一度、「うちの場合はどうなっているか」を書き出してみることから始めてみてください。
