建設業のDXは「入力を減らす」だけでは失敗する。
確認作業をどう残すか
DXというと「入力を減らす」「自動化する」ことがゴールのように語られがちです。ただ、StoneMileが出面管理をシステム化する中で分かったのは、入力を減らすことと、確認の仕組みを残すことは、両立させて考える必要があるということでした。
この記事の要点
・職人と経理が別々に出面を記録していたのは、単なる二重入力ではなく相互確認の仕組みでした
・入力を一本化すると、確認機能まで一緒に消えてしまう場合があります
・差額や内容のズレを可視化することで、確認作業自体を効率化できます
二重入力に見えても、役割は違った
StoneMileでは、職人が申告する出面と、会社側が把握している出面を別々に記録していました。この二つを照らし合わせることで、1日勤務のはずが半日になっている、現場が違う、残業時間が違う、手当が違う、といった食い違いを見つけられていました。
つまり、この二重入力は単なる無駄ではなく、確認の仕組みでもありました。
『違う』だけでなく『いくら違うか』まで見る
二つの記録を残すだけでは、確認作業はあまり楽になりません。そこで、職人側の申告額と経理側の計算額を並べ、差額まで見えるようにしました。
さらに、金額が一致していても安心とは限りません。同じ単価の別現場を選んでいた場合、合計金額が一致することもあるためです。現場・工数・残業・手当・金額といった内容自体も比較する仕組みにしました。
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自動化の役割は『正解を決める』ことではない
このシステムは、どちらの入力が正しいかを判断するわけではありません。実際にどの現場で、どれだけ働いたかという事実は、人が確認する必要があります。
システムの役割は、正解を決めることではなく、確認すべき場所を見つけやすくすることです。
入力は減らす、確認は残す
建設業のDXを進めるときは、「入力を減らす」ことだけを目的にせず、その作業が持っていた確認の役割まで一緒に消えていないかを確認することをおすすめします。
