応援業者を探すときに、先に確認しておきたいこと
人手が足りず、急いで応援業者を頼みたいときほど、確認を飛ばしがちです。「とにかく来てもらえれば」という気持ちは分かりますが、ここでの確認不足が、後々のトラブルの火種になることが少なくありません。
この記事の要点
・建設業許可・保険加入など、依頼前に確認したい項目は最低限リスト化しておく
・「請負」と「労働者供給」の違いは、契約書だけでなく現場運用にも左右される
・急ぎの案件ほど、慌てず最低限の確認を通す
現場に穴が空きそうな焦りの中で、契約や保険の確認は後回しにされがちです。実際に何かが起きるまでは、それで済んでしまうことも多いでしょう。ただ、一度トラブルが起きると、確認していればよかったと悔やむことになります。初めて依頼する相手、あるいは久しぶりに依頼する相手には、現場に入ってもらう前に、最低限確認しておきたい項目があります。
依頼前に確認したい5つの項目
・建設業許可の有無・業種:請け負う工事の内容によっては許可が必要な場合があります。無許可の相手に発注してしまうと、自社の施工体制そのものが問われかねません
・社会保険・労災保険の加入状況:一人親方の場合は労災の特別加入をしているか。現場で万一のことがあったとき、この確認の有無が大きな差になります
・損害保険(賠償責任保険等)の加入:現場での事故・損害に備えているか
・契約の形式:請負契約として発注するのか、内容を明確にした注文書を交わすか
・指揮命令の建付け:現場での作業指示は誰が行うのか
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急ぎの発注ほど、事前に確認リストを持っておくと安心です。
「請負」と「労働者供給」の違いに注意する
応援業者への依頼は、あくまで「会社対会社の請負・外注契約」として行うのが基本です。これが実質的に「個人に対して自社の指揮命令下で作業をさせる」形になっていると、職業安定法・労働者派遣法上の問題(労働者供給・偽装請負)に該当する可能性が指摘されることがあります。
判断の分かれ目になりやすいのは、作業の進め方や道具の準備、指揮命令を誰が行っているかという実態です。ここは契約書の文言だけでなく、現場での実際の運用も影響するため、断定的な判断は避け、不安がある場合は社会保険労務士や行政書士など専門家に確認することをおすすめします。
急ぎのときこそ、型を持っておく
毎回ゼロから確認するのは大変なので、依頼前に確認するチェック項目を社内で簡単にリスト化しておくと、急な発注時にも抜け漏れが減ります。紙のリストでもスマホのメモでも構いません。大事なのは、焦っているときほど機械的に確認できる仕組みを持っておくことです。
確認リストは一度作れば資産になる
チェック項目を紙一枚、あるいはスマホのメモにまとめておくだけで、次に急ぎの発注が来たときも同じ手順で確認できます。一度作ってしまえば、その後は増やしたり削ったりするだけで済みます。最初の手間を惜しまないことが、長期的には一番の時短になります。
確認作業は、相手を疑うためのものではなく、お互いが安心して長く付き合っていくための土台です。最初の一手間を惜しまないことが、結果的に一番の近道になります。焦っているときほど、リストに沿って機械的に確認する。それだけで、防げるトラブルは驚くほど多いものです。
