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トップ経営・お金どんぶり勘定から抜け出す、原価管理の最初の一歩
経営・お金 2026.07.30 公開

どんぶり勘定から抜け出す、原価管理の最初の一歩

「なんとなく儲かっている気がする」で経営を続けている専門工事店は珍しくありません。ただ、現場ごとの原価が見えていないと、実は利益を削っている現場に気づかないまま受注を続けてしまうことがあります。

この記事の要点

・現場ごとの粗利が見えないと、儲かっている現場と赤字の現場の区別がつきません

・最初から複雑な原価管理表を作る必要はなく、現場ごとの売上と主要な原価の把握から始めれば十分です

・material(材料費)・labor(外注・人件費)を分けて見るだけでも精度は上がります

決算書を見て黒字にほっとしたのも束の間、実際の手元資金はなぜか思ったより増えていない。そんな違和感を覚えたことがある経営者は多いはずです。原因を探ろうにも、どこから手をつければいいか分からず、結局「まあ黒字だから」で済ませてしまいがちです。

会社全体の黒字が隠していること

会社全体の決算では黒字でも、現場ごとに見ると赤字の現場があり、それを黒字の現場が支えている、ということは珍しくありません。どんぶり勘定のまま経営を続けていると、この赤字現場に気づかないまま、同じような条件の案件を受け続けてしまうことがあります。

いきなり完璧を目指さなくていい

原価管理と聞くと、複雑な管理表やシステムを想像するかもしれませんが、最初の一歩はもっと単純です。現場ごとに「売上(請求額)」「材料費」「外注費(応援業者への支払い)」「その他経費(燃料・消耗品など)」を並べて、粗利(売上から原価を引いた金額)を出してみるだけで十分です。

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分けて見ると気づくこと

・材料費の割合が高い現場と、外注費の割合が高い現場では、利益を削っている原因が違う

・似たような規模の現場でも、粗利率に差があることに気づく。同じような工事なのに、なぜ差が出るのかを考えるきっかけになります

・見積りの「一式」表記をやめて内訳を分けておくと、この原価管理とも連動しやすくなる

数字が苦手でも、表計算ソフトで十分

専用のシステムを導入する必要はありません。無料の表計算ソフトに、現場ごとに売上と主要な原価の項目を並べるだけで、最初の一歩としては十分です。数字を扱うのが苦手な経営者でも、この程度なら無理なく続けられます。

自社の粗利率が高いのか低いのか、最初は判断がつかないかもしれません。同業の経営者と情報交換できる場があれば、大まかな相場感を聞いてみるのも一つの方法です。数字だけを眺めるより、比較する相手がいる方が気づきは早くなります。

完璧な原価管理システムを最初から目指す必要はありません。まずは現場ごとの粗利を並べて見えるようにするだけで、どこに手を打てばいいかの見当がつくようになります。違和感の正体が、数字になって見えてきます。分かってしまえば、次にどう手を打てばいいかも自然と見えてきます。

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