天候による工程遅延、連絡が後手に回る現場の共通点
天候による工程の遅れそのものは避けられません。ただ、その連絡が遅れることで、後工程に入る予定だった会社や職人が余計な迷惑を被る場面は、仕組みで減らせます。
この記事の要点
・天候による遅れの発生自体は避けられませんが、連絡のスピードは仕組みで改善できます
・「誰が」「いつまでに」連絡するかを決めておかないと、確認が後手に回ります
・後工程に関わる全員へ同時に共有できる連絡手段を、あらかじめ決めておくと効果的です
朝早くから現場に向かったのに、着いた途端に「今日は中止です」と言われる。応援業者や職人からすれば、移動時間もガソリン代も無駄になった上に、その日の予定まで崩れてしまいます。伝える側に悪気はなくても、伝えられる側の徒労感は相当なものです。
なぜ連絡が後手に回るのか
雨や強風で現場作業が中止・延期になること自体は、どの現場でも起こり得ることです。問題は、その判断と連絡が遅れることで、後工程に入る予定だった応援業者や職人が、現場に着いてから初めて中止を知る、というような事態が起きることです。天候による中止判断は、当日の朝、現場の状態を見てから決めることが多く、判断者(現場代理人や職長)が個別に関係者へ連絡を回すのに時間がかかります。
仕組みとして早くする
・判断を誰がするか(現場代理人・職長など)をあらかじめ決めておく
・判断が出たら、関係者全員に同時に届く連絡手段(グループチャットなど)を使う
・「何時までに連絡する」という目安の時間を決めておく(例:前日の作業終了時点、当日朝6時など)
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後工程ほど優先的に伝える
後工程の会社ほど、直前の連絡遅れによる影響を大きく受けます。連絡する順番を決めるときは、影響が大きい相手から先に伝わる仕組みにしておくと、被害を最小限に抑えられます。
前日のうちに『雨天判断のルール』を共有しておく
当日の朝に慌てて連絡するのではなく、前日の時点で「明日は雨予報のため、朝6時までに判断して連絡します」と一言伝えておくだけで、関係者は心構えができます。判断が出る前から心の準備ができていれば、たとえ中止になっても受け止め方が変わります。
「雨が強ければ中止」だけでは、人によって判断が分かれます。「時間雨量◯mm以上なら中止」のように、あらかじめ具体的な基準を決めておくと、判断者が変わっても迷わず同じ結論に至りやすくなります。
天候そのものはコントロールできませんが、連絡のスピードと範囲は仕組みで変えられます。着いてから知らされる、という徒労感を、少しの工夫で減らすことができます。
